18:33:01 <k*****> あともう一点気になってるのがデータ削除タイミングです
18:33:21 >nipotan< ○○が削除されたら削除したいところ
18:34:37 <k*****> なるほど。あと放置しとくとどんどんデータが増えていくと思うのですが、ログのローテートみたいな感じで古いのを消す感じにするのかーとか、悩んでます
18:36:01 >nipotan< ○○が消えてないかぎりは残したほうがいいのかも
18:36:38 <k*****> 本番系のハードディスクサイズはどんなかんじなんだろう
18:37:06 <k*****> 実質無限にあるみたいな感じなのかな
18:37:37 >nipotan< そうなるとおもう
18:37:40 >nipotan< スケールするようになってるし
18:38:21 >nipotan< ペタバイトとか超えたら考えたほうがいいけど
18:38:30 >nipotan< 多分、テラ行くのにも数年かかるでしょw
18:38:48 >nipotan< ギガでも数年ぐらいいきそう
18:39:12 <k*****> たしかに。
18:40:35 <k*****> 1○○当たり多め見積りで100KBで、500/dayとすると
18:40:35 <k*****> 500 * 100KB * 365 = 1年辺り18GB
18:41:16 <k*****> 10年続くとも思えないので、180GBぐらいあれば余裕っぽいですね
18:46:40 >nipotan< 10 年続くとも思えないウケルww
18:46:57 >nipotan< 10 年続いてるサービスなんて世の中かなり少ないもんなw
18:47:26 >nipotan< 10 年続けようぜ!!
18:47:35 >nipotan< livedoor Blog はあと 1 年ぐらいで 10 年!
18:48:10 <m*******> ↑説得力ある
18:50:27 <s*******> 10年やろうよk*****くん!w
18:50:39 <y*****> 10年続けますよ!w
18:50:53 <m*******> お、じゃあy*****さんよろしく!
18:51:06 <k*****> 100年で見積もりますか
18:51:25 <k*****> 100年でも1TBって考えると余裕ですね
18:51:48 >nipotan< たぶん、100 年後とか、1TB のストレージとか少なっ!!ってかんじだろうね
18:52:00 <k*****> ですね。そう考えるとさらに余裕ですね


先日、某新規コンテンツの IRC チャンネルで、ストレージどうするかって話で、キ○○君の発言には非常に趣きがあった。

10 年続かないとか、そういう「志」はあまり良くない。
ただ「まぁそんなもんだよね」とも思う。
たしかに、web 専業でやってて 10 年モノってあんまり無い。
専業じゃなく、サイト置いてるだけとかの、今時点であまり価値のつかない 10 年モノのサイトってのは山程あるだろうけど。

みんなが大好きなモバゲーも GREE も mixi も 10 年はいってない。
livedoor Blog があと 1 年ちょっとで 10 年。ポータルサイトとしての livedoor も livedoor Blog と同時期スタートだからまだ 10 年はいってないのですよ。
Google とか Yahoo! とか goo とかは 10 年以上いってる。
楽天とか Amazon とかも。
その影で、戦略的に生きのこれずに消えてしまったサイトは、この何万倍もある。

「livedoor クリップ」のサービス提供終了のお知らせ

悲しいことに、これは 6 年で朽ちてしまった。

入社間もない kyanny 君 (a.k.a. 刺○☆ブ○メラン) が、テンパりながら毎晩徹夜続きでドロドロ状態になりながら作ってた。
同時期入社の mala 君が UI 周りの実装をしつつ、一緒に徹夜続き。
オープン予定日が近付いてる状態で、まだディレクションの拙い sasakill (現執行役員 CPO 佐々木) が、開けられるのか開けられないのかのジャッジが出来なくてどうしよう…ってムードだった。

なんかローンチ二日前ぐらいからヤバそうなムードだったので、俺もヘルプ的に入って、グワワーってコード書いた。
触ってみると、案外未実装な箇所が多くて、力技でそれっぽく動くものは作れるけど、それなりに PV があるポータルサイトのトップから導線はって、急激に増えるアクセスをさばける気がしなかった。
ローンチ予定日の明け方、sasakill と、六本木ヒルズの外で休憩している時に「これ、ちょっと開けられないよ。もうちょっとちゃんとしたの作るために、一回スケジュール引き直そう」って伝えた。

結局、ローンチ予定時間も、なんか全然動かなかったりして、「もうコミットだなんだってバージョン管理邪魔!煩わしい!間に合わない!!」って、本番のサーバに入って、素の vi (vim ではない) で直でどりゃぁぁぁああとか言いながらコード書いてた気がする。

皆の努力の甲斐あって、無事日の目を見た。

「ライブドア事件」のわりとすぐ後に新規で立ち上げたサービス。
会社は大変なことになってますが、まだまだ livedoor ってサイトは元気ですよ!って世の中にアピールしくて、そういう気持ちも込められたサービスだったのかも知れない。

あの一日で書いたコード量は、これまでのプログラマ人生で 10 本の指に入るほどの濃密な時間だったかも知れない。

最初だけ立ち合って手伝って、ローンチ以降は完全に自分の手は離れた。というか主担当の kyanny 君にお任せしたので、サービス利用者の立場でいつも遠目から見守っていた。
livedoor クリップは、産み出した kyanny と mala と sasakill のカラーが色濃く出たサービスだったなーという (勝手な) 印象。
子が親に似るのは web もそうなのかな。

今思えばなつかしいが、皆であれほど苦労して産んだ子が、朽ちて消えゆく虚しさ。

10 年続けるってのは実に難しい。

「出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!出てけコラ!!」




サービスを出す前、誰しもが、あの時のアントニオ猪木の心意気で臨む。
でも、負けていった者がほとんど。

結果負けたけど、勝つ気だったのに負けた。
「ほとんど負けるんだから、どうせ自分も負ける」
ごもっともだけど、そんな意識で産まれたものは、きっと 10 年は続けられないんだとおもう。

すごく精神論っぽくて嫌だけど、勝つ気無いのに勝ってたらムカつくじゃん。

本音は、10 年続くサービスが産み出される瞬間に携わりたい。
未だに、そういう経験が無い。


ということで、livedoor クリップに今まで携わった、全ての皆様。「おつかれさまでした」

サービス終了に寄せて