マウスピースは、格闘技用品専門店で売られてる、湯煎で柔らかくして歯に当てて冷水で固めるタイプが一般的。
値段も結構安いものが多い。
でも、そんな中でも比較的値段の高い「ショックドクター マススガード 6000」というもの (写真左奥の青いやつ) を使ってた。
Amazon でもはまぁまぁレビューが良かったけど、実際使うと自分には全然合わなかった。
ダメポイントは
- 歯に当たる部分のサイズがちょっと小さい
- そのくせ全体的に無駄に巨大
- 硬めだから湯煎からの成型が一度ではほぼ出来ず、非常に難しい
- 奥歯側のガード領域が狭くてフィット感が悪い
- 前部のガードがぶ厚いので装着すると口閉じられない
- 話せない
- 水飲めない
- 息苦しい
- フィット感悪くて息苦しいからすぐ飛び出す
- 口を大きく横に開いたりすると手を使わないと戻せなくなる
- 下顎にあたる部分の材質のせいで違和感すごい
- 違和感すごくて吐きそうになる
- 両手が塞がってる状態で口の力だけで飛び出たのを戻そうとして誤飲しそうになる
- 前部デザインにあるエンボスのテクスチャによってフェイスロックを受けると口内を損傷する
最後のは打撃系なら問題にならないだろうけど、少なくとも絞め技がある競技の場合、マウスピース自体のデザインのせいで口の中をケガするとか、あってはならない事象が起こる。
とにかく、柔術とか総合とか、絞められる可能性がある競技の方はショックドクターやめたほうがいいとおもいます。
まぁ、そんなこんなで、良い値段のくせに良いとこぜんぜんなかった。
今回は、サンテックという、ネットで注文できるマウスピース屋さんにお願いして作ってもらった。
カバーする上の歯型と、噛み合わせ部に下の歯型もつけてもらうタイプで、お値段は 1 万円弱。
ただ、歯型を取るのは自分でやらなくてはいけない。
歯型採取を自分でやるのは、若干手間取るのと、歯型トレーにもりもり印象材 (歯型採取でよく使われる、硬そうな柔らかそうな、石膏のようなゴムのようなシリコンのような、変な素材) がたっぷり乗った気持ち悪そうなやつを急いで大口あけて自分の口の中に突っ込まないといけないという、少し抵抗のある作業を我慢してやらないと、ちゃんとした歯型が作れない。
とは言え、歯型採取キットとインストラクション DVD (要返却) が送られてくるのでそれを見ながら思っていたより簡単に出来る。
この DVD を見ると、マウスピース屋さんがひとりカメラに向かって歯型の取りかたを一生懸命説明してくれているんだけど、それがすごく手作り感があってだいぶ良い。
何よりも、ネット注文であるせいで普通の歯医者さんにやってもらうような対面ではないけど、そのかわりに、自分のマウスピース作ってくれる人がどういう人なのかこの DVD で見ることが出来るので、とても真面目でちゃんといい仕事しそうな人だなーとか、そういう人となりとかも伝わってくるのが良い。
インストラクションの途中、恐らくお子さんが絵本を声に出して読んでいるかなんかで、それを注意している声が入っている。
お子さんの声はほとんど聞こえない程度の小さなボリューム。
「まずはこちらの容器に水を…ねぇ、◯◯ (お子さんの名前)、ごめんね、今ビデオ撮影しているから、向こうに行って声に出さないで読んで」
みたいな感じ。
よく聞くと親の注意を素直にきくお子さんの声が入ってる。
って、そこ、カットしないんだwww ってツッコミ入れたくなる。
採取した歯型をキットに入ってるタッパーに入れて、水に浸して発払いで返送すれば、それから一週間弱で完成したマウスピースがメール便で送られてくる。
で、今回完成したのが右手前の緑のやつ。
LINE カラーにしてみた。
ってわけでもないんだけど、まぁ「オレ、LINE 担当だから」 ってネタ。
これ撮影した直後に、この出来上がったばかりのニューマウスピースをはめてみたら、ビックリした。
超自然。口半開きにならない。息出来る。水飲める。会話できる。まったくズレる気配がない。
フィット感もすごい。噛み合わせの型もいい感じで自然に噛みしめられる。
奥歯側に高さがあるのでまず動いてる時にはずれそうにない感じ。
ただ、会社で着けたのは間違いだった。
外そうとおもって前歯あたりを引っ張ってもビクともしない。
よく見ると「使用時の注意」という同封された紙に「取り外しの際は両方の奥歯のところをつかんで行ないます」って書かれてた。
両奥歯側を同時につかんでぐっと引っ張ってやっと取れた。
おかげでデスクで両手がよだれだらけに…。
でもこれで安心。
ショックドクター 4、5 個ぶんぐらいで、こんなに良いマウスピース作れるなら最初からこれにしておけばよかった。
ショックドクターは、まさしく「安物買いの銭失い」でした。
サンテックだいぶ良さそう。
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